新宮山(しんぐうやま)八幡宮跡 宝篋印塔(大阪府交野市星田3丁目)
由緒記によると、新宮山は平安時代に藤原氏から寄付され、この地域の守護神として八幡宮の分霊を勧請し、八幡神社を建立したという。
新宮山(しんぐうやま)八幡宮跡 宝篋印塔(室町時代後期 天文十七年 1548年、花崗岩、高さ 198.5Cm)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、タラーク:宝生如来) | ||
石塔は、星田公園北側の石段を登り、長屋門を入った奥に安置されている | 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、キリーク:阿弥陀如来) |
笠
笠の段型は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付でやや横に長く背が低い
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、アク:不空成就如来) | ||
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦如来) | 在銘の大型宝篋印塔で、室町時代後期頃は、数が少ない為貴重 |
基 礎 正 面
上端は二段、側面は四面とも無地で、銘文を刻むが、ほとんど判読不能
正面中央に「八幡宮」、左右に「守護國界道権」「神道自在善口」、その両脇に各二行を刻む
相輪は、下から背の高い伏鉢・請花・九輪で、九輪は八輪を残し上の請花・宝珠を欠損する。作品数の少ない室町時代後期の在銘作品 |
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六行の刻銘 | 最後の二行 |
基 礎 東 面
向かって右から六行の銘文を刻む。最後の二行に紀年銘と願主名が刻まれている。
最後の二行:「天文十七年(1548)壬申二月八日」「願主僧口禅覚然」
複弁反花座
切石の低い二段の基壇上に、複弁反花を据え、宝篋印塔を安置する
長 屋 門
長屋門を入った奥に宝篋印塔が安置されている
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*JR学研都市線 「星田駅」下車、東南東方向へ 約600m。
(撮影:平成23年1月20日)