四天王寺(してんのうじ)五重塔(2)(大阪市天王寺区四天王寺1-11)

  戦前は天台宗の別格本山、今は和宗の総本山。新西国三十三ヶ所の第一番札所

聖徳太子創建のとき、六道利救の悲願を込めて、塔の礎石心柱の中に仏舎利六粒と

自らの髻髪(きっぱつ)六毛を納められたので、この塔を「六道利救の塔」という(四天王寺HPより)


五層部、塔身が法隆寺と同じ方二間

四層部、方三間、組高欄をめぐらす

四天王寺は、推古天皇元年(593)に建立された。

物部氏と曽我氏の合戦の際崇仏派の物部氏についた聖徳太子が形勢の不利を打開するために、自ら四天王像を彫り勝利を請願し、勝利の後「四天王寺」が建立されたという。

五重塔は基壇上に建ち、縁はない、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは人字束


三層部、雲肘木、軒は一重垂木

初層部、鋭角に張り出した屋根

現在、塔は最上層まで登ることができる

水煙(飛天と音楽を奏でる楽師、たくさんの風鐸は風により音楽を奏でる)


卍崩しの高欄

初層、四隅の鬼瓦

塔の内部は山下摩起画伯の筆になる釈迦三尊の壁画と四天王の木造を祀る

四天王寺金堂(本尊は救世観音。内壁には中村岳陵画伯筆の仏伝図が描かれている)

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南大門の前には「日本佛法最初四天王寺」と彫りこんだ石柱がたっている

(平成18年8月5日撮影、水煙を除く)