菩提禅寺(ぼだいぜんじ)(滋賀県湖南市菩提寺1821)
小菩提寺跡から東へ少し歩き、山側にのぼると享保八年(1723)に創立された黄檗宗の菩提禅寺がある。地蔵石仏は、少菩提寺の遺品と伝えられている。
菩提禅寺 地蔵石仏(市指定文化財、室町時代中期 永正十六年 1519年、像高 114Cm、総高 185Cm)
本堂に向かって、左手前に立つ。舟形の花崗岩を彫りくぼめ、蓮華座上に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩を半肉彫りする |
地蔵石仏 上部
少菩提跡の地蔵石仏に、よく似た作りをしている
刻銘:「永正十六歳(1519)八月時正行重敬白」 | 刻銘:「三界万霊 法界衆生」 |
光背の、向かって左側に「永正十六年(1519)八月時正行重」、右側に「三界万霊法界衆生」と刻まれている
室町時代中期 永正十六年(1519)八月彼岸の中日に行重という人物により、三界(欲界・色界・無色界)に住む万霊のため造立された
地蔵石仏 下部
蓮華座の高さ 18Cm、少菩提寺の地蔵と異なるつくりで、時代が下がっていることが伺える。
菩提禅寺(ぼだいぜんじ)本堂(黄檗宗)
*JR草津線 石部駅前より湖南市コミュニティバス 菩提寺線・石部駅ルートに乗車、「菩提寺まちづくりセンターバス停」下車、西側へ徒歩 約12分。
(撮影:平成19年3月4日、平成23年10月19日)