川田神社(かわたじんじゃ)石造宝塔

 川田神社(かわたじんじゃ)(滋賀県湖南市正福寺1219)

   川田神社は、創祀年代は不詳だが、甲賀八座として貞観元年(859)に建立されたとの説がある。祭神は、天児屋根命。

川田神社(かわたじんじゃ)石造宝塔(市指定文化財、鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 227Cm)

笠、頂部に露盤、四隅に三筋の降棟、軒下に一段の段形を刻出する
石造宝塔は、社殿の向かって左側奥、林の中に立っている 首部、一段で無地

塔  身

塔身軸部は、無地で扉型などの装飾はない。

相輪は下から、やや背の高い伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠で、九輪の四輪上で折れ修理が施されている。大型の完存する宝塔として貴重。

基  礎

基礎は正面と両側面の三面が、輪郭を巻き内に形のよい格狭間を作る。背面は、無地。

塔身が無地で、基礎は美しい格狭間のみで近江文様がなく、すっきりとした印象を受ける。格調も高い。なりよりも完存していることが嬉しい。

基  礎  背  面

背面は無地で、刻銘は刻まれていない

 清寿寺跡(せいじゅじあと)五輪塔                         石仏と石塔-目次!

川田神社(かわたじんじゃ)

石造宝塔 紀年順   旧 龍泉寺(りゅうせんじ)国東塔(鎌倉後期~南北朝時代)  石造宝塔-紀年順-目次

*JR草津線 甲西駅北口より湖南市コミュニティバス 菩提寺線・甲西駅ルートに乗車、「生田病院バス停」下車、南東方向へ 約200m。

(撮影:平成23年10月19日)