霊山寺(りょうぜんじ)変形宝篋印塔(2)

 霊山寺(りょうぜんじ・れいざんじ)(静岡県沼津市本郷町25-37)

   宝篋印塔と五輪塔が混合した変形宝篋印塔で、相輪を風・空輪、塔身を水輪に置き換えている。鎌倉時代後期の作品。

霊山寺(りょうぜんじ)変形宝篋印塔(市指定史跡、鎌倉時代後期 、安山岩、高さ 130Cm)

塔身南面、球形の塔身は、摩耗・剥離が進んでいる。四面とも素面。
霊山寺背後の墓地、正和三年銘変形宝篋印塔の北側そばに立つ。 塔身西面、球形の塔身は、摩耗・剥離が進んでいる。四面とも素面。

段型は下二段、上六段で、最上部は側面二区の露盤とし、隅飾は二弧輪郭付で内は無地、やや外傾する。

相輪部は、五輪塔の風・空輪を一石で彫成し、空輪は宝珠の形。 基礎下の反花座を失っているが、バランス良く整っている。

基 礎

基礎上端は三段の段型、側面は四面とも二区に分かち各々格狭間をつくる。

正和三年銘(1314)塔に比べ、笠の段型が下二段であること、基礎上が三段であること、基礎側面に格狭間が入ること等が異なっている。

二基並んで立つ変形宝篋印塔

向って左側が、塔身に四方仏を刻んだ正和三年(1314)銘 変形宝篋印塔。

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霊山寺 (曹洞宗 永平寺派)

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*JR東海道本線 沼津駅前より沼津登山東海バス 温泉プール行きに乗車、「霊山寺(れいざんじ)バス停」下車 すぐ。変形宝篋印塔は、霊山寺後方の墓地、大五輪塔の後方に立っている。

(撮影:平成24年11月6日)