茨城県の塔

 楽法寺(雨引観音)

 楽法寺(らくほうじ)(雨引観音)多宝塔(茨城県桜川市本木1)

  安産祈願のお寺として庶民信仰に定着している坂東観音霊場第二十四番札所

楽法寺多宝塔(県指定文化財、江戸時代 嘉永六年 1853年、銅板瓦葺、高さ 22m)


上重、扇垂木と三手先組物

上重高欄、一手先腰組上に回縁を廻す

楽法寺は梁(中国)の法輪独守居士により、用明天皇二年(587)に開創された

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは蟇股風の彫刻、脇間間斗束


上重の扇垂木が美しい

下重、三手先組物

相輪は層塔風で上から順に、宝珠・竜車・水煙・九輪・請花・覆鉢・露盤をもつ。四隅に宝鎖をおろす

塔の、真うしろの山は筑波山

弘仁十二年(821)夏、国中に大旱魃に見舞われた時、嵯峨天皇みづから雨乞いされたところ大雨に潤い勅命により、山号を雨引山と称した


上重の組物と風鐸

下重、中備え中央間の蟇股風彫刻

塔の内部は、四天柱・来迎壁があり須弥壇に金剛界五仏・大師像 他多数の仏像を安置する

多宝塔は大型の堂々たる塔

楽法寺は、「一に安産 二に子育てよ、三に桜の楽法寺」と俚謡に詠われているように、安産子育て祈願の寺として定着している

江戸時代の豪商、紀伊国屋文左衛門は、楽法寺に松の木を植えて商売繁盛を祈願したので、商売繁盛の寺として有名になった

仁王門(県指定文化財、江戸時代 天和2年 1682年 再建)

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本堂(観音堂)(県指定文化財、江戸時代 宝永七年 1710年建立)

*JR岩瀬駅下車 関東バスにて雨引観音入口下車 徒歩約40分。この地方では安産子育てに霊願がある寺として有名で、多くの若いお母さんがお参りに見えられていた。ほとんどが自動車による参詣で、私の様に不便な路線バスを利用している人はほとんどいない。

(平成18年3月19日撮影)