栃木県の塔

東照宮

 東照宮(とうしょうぐう)五重塔(栃木県日光市山内2301)

  東照宮は江戸幕府260年の基礎を築いた徳川家康の霊廟。多くの観光客で賑わっている

東照宮五重塔(重要文化財、江戸時代 文政元年 1818年、銅瓦葺、高さ 31.8m)


五層部(扇垂木、中備えの蓑束は中央間のみ)

二層部(二軒繁垂木、蓑束は三間ともおく)

元和三年(1617年)徳川家康の遺骸が久能山よりこの地に移されて東照宮が創設された

五重塔は、高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも十二支を刻んだ蟇股を用いる


組物は三手先組物

屋根は銅瓦葺で金箔で飾られる

相輪は形の通りで小さい。

五重塔は、慶安三年(1650年)に若狭小浜藩主の酒井忠勝により献納されたが火災にあい、その子孫の酒井忠進により再建された

五重塔の心柱は、周囲の塔心から吊り下げられる構法がとられている


銅瓦葺屋根

初層正面中央の彩色を施した蟇股

内部は四天柱をおき須弥壇に四方仏を安置する

東照宮拝殿(国宝)

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東照宮陽明門(国宝)

*東照宮は、「日光金谷ホテル」の縁か、西欧系外国人に人気がある。この日も多くの人々が観光に訪れていた。

(撮影:平成17年3月19日、平成19年5月2日追加)