埼玉県の塔

成就院

 成就院(じょうじゅいん)三重塔(埼玉県行田市長野7618)

  地方大工の手による特色のある小さい華麗な塔

成就院三重塔(県指定文化財、江戸時代 享保14年 1729年、銅瓦棒葺、高さ 11.18m)


三層部、各辺一間、正背面に花頭窓

二層部、三層部と同じ。中備えに蟇股をおく

成就院は、天正年間(1573〜1591)に}宥阿闍梨(しょうゆうあじゃり)が草創したと伝えられる

正面は一間、他の三面は二間、縁はなく、正面中央は桟唐戸、両脇及び他の三面は板張り、中備えはない


二層部の二手先組物と中備えの蟇股

初層、二手先組物、軒は一軒吹寄垂木

塔は地方大工の手による特色のある塔で、各層とも組物は二手先、軒は一軒吹寄垂木。相輪は請花を欠く

軒は一軒吹寄垂木、屋根は銅瓦棒葺


初層、正面の飾り金具

一軒吹寄垂木が珍しい

塔の内部は須弥壇を設け忍(おし)城主安部豊後守忠秋の帰依仏といわれる葉衣(はごろも)観音が安置され、牡丹唐獅子が描かれている

極彩色が施された蟇股

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成就院の門より本堂を見る

*秩父鉄道 行田市駅またはJR行田駅から市内巡回バスにて長野新田下車、徒歩5分。(巡回バスは本数が少ないので注意)。この日(平成18年3月19日は小台風並みの風があり砂埃を吹き上げた。レンズの交換ができず条件が悪かった。強風の中、バス停で30分もバスが来るのを待つのもつらかった。

(平成18年3月19日撮影)