埼玉県の塔

 狭山 不動寺東塔(旧 畑山神社)

 狭山不動尊(さやまふどうそん)多宝塔 東塔(旧 畑山神社)(埼玉県所沢市上山口2214)

 西武ユネスコ村に南隣に位置する天台宗の寺院。昭和50年に開山した新しい寺。古い建物が多く移築されている

不動寺多宝塔(旧 畑山神社)(県指定文化財、桃山時代 慶長十二年 1607年、本瓦葺、高さ 14.1m)


上重、四手先組物

下重、二手先組物と軒(二軒繁垂木)

多宝塔は大阪市高槻市梶原の畑山神社にあったもので昭和36年(1961)4月、ここに移築された

塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間蓑束


上重の鬼瓦(他の瓦に比べ古い)

下重、彩色された手挟(たばさみ)

多宝塔が当寺院に移築された時、上重屋根の隅木に慶長十二年(1607年)の墨書が発見された

塔の内部は四天柱、来迎壁、須弥壇があるが安置仏はない

もとあった釈迦・多宝の両如来は神社に残されたという


下重、弁慶と牛若丸の蟇股

下重、木鼻

狭山不動尊は正式には狭山山不動寺といい、ほとんどの建築物が他所から移築されている

勅願門(重要文化財、江戸時代初期 寛永九年 1632年、銅板葺、切妻造り、四脚門)

西武球場側入口の所にある勅願門は芝増上寺より移築された。徳川秀忠の霊廟に建立されていたもの

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銅製宝塔(桂昌院の増上寺廟墓宝塔)

本堂(護摩堂)(本尊不動明王を祀る)

多宝塔正面の石燈籠(増上寺より移設)(写真:右)

石燈籠には台徳院(徳川秀忠)殿尊前、寛永九年(1632)の銘があり諸大名が徳川家霊廟に献納した

*西武鉄道池袋線 西武球場前下車 徒歩 3分。

(平成18年3月21日撮影)