東京都の塔

 本門寺

 本門寺(ほんもんじ)宝塔(東京都大田区池上町1-1-1)

  本堂より西北に、少しはなれ、ひっそりと建っている

本門寺宝塔(重要文化財、江戸時代 文政十一年 1828年、銅瓦棒銅葺、直径約 5.6m)

この宝塔は富山県本法寺蔵の絹本着色法華曼荼羅図(重文)の多宝仏塔に類似しており、宝塔形式の遺構としてはほとんど類例がない


上重(銅瓦棒銅葺屋根、四方に宝鎖を張る)

上重(軒は扇垂木、組物は四手先組物)

宝塔は日蓮上人550遠忌を記念し、前犬山城主成瀬候らを本願主として再建された

石造基壇は高い方形基壇及び蓮台形台座からなる。軸部は平面円形でやや伏鉢状をなし、側柱八本を円形に配している


金色に塗られた宝珠の部分

首部は高欄をめぐらし、雲型の腰組を付す

相輪は多宝塔型。蓮弁が一段で宝珠、火焔は金色に塗られている

内部には四天柱を立て、その間を内陣とし小型の宝塔を安置している。意匠は本宝塔に類似している

    

前田利家 側室の層塔(江戸時代 元和八年 1622年・区文化財) 加藤清正室の層塔(江戸時代 寛永三年 1626年・区文化財)

池上本門寺の墓地に隣接して江戸時代初期の、美しい二基の石造層塔が安置されていた

本門寺経堂(江戸時代 天明四年 1784年・木造、宝形造、銅板葺、法五間輪蔵形式)

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本門寺本堂(昭和39年・鉄筋コンクリート造)

(平成17年2月13日撮影)