宇部市立図書館附設郷土資料館(山口県宇部市 島1-4-55)
宇部市郷土資料館に展示されている石灰岩製の小型五輪塔で、南北朝時代前期 康永四年(1345)の紀年銘がある。
王子出土 五輪塔 (市指定文化財、南北朝時代前期 康永四年 康永四年 1345年、石灰岩、高さ 62.7Cm)
風・空輪、一石で作られ、空輪は宝珠の形。 | ||
宇部市立図書館 附設郷土資料館に展示されている。 | 水輪、球形で、やや押しつぶした形状。 |
火 輪
軒口厚く、緩やかに反る。正面の左右に紀年銘が刻まれている。
刻銘:「康永四年(1345)」、「正月五日」
刻銘:「正月五日」 | 刻銘:「康永四年(1345)」 |
五輪塔 火輪の刻銘
地 輪
四面とも素面で、刻銘はない。
五輪塔は小型で、地輪、水輪、火輪、風・空輪を各一石で作る。室町時代に入ると、五輪塔を一石で作った一石五輪塔が流行する。 |
東隆寺(とうりゅうじ)一字一石経石
宇部市立図書館附設郷土資料館(山口県宇部市 島1-4-55)
東隆寺(とうりゅうじ)一字一石経石(江戸時代中期 元禄年間 1688~1704年)
東隆寺裏山にある「南嶺子越和尚」の墓と伝える墓壇より発見されたもので、法華経の経文が一字ずつ小石に書かれている。
並んで展示してある。
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*JR宇部線「宇部新川駅」下車、北東方向へ徒歩 約8分。郷土資料館は、宇部市教育委員会の裏手(北側)に建っている。
(撮影:平成24年9月21日)