無量光寺(むりょうこうじ)(神奈川県相模市南区当麻578)
歴代廟 手前の道路沿い右手、廟内に安置されている やや背の高い宝篋印塔。江戸時代前期 寛永七年(1630)の在銘塔。
無量光寺 宝篋印塔 (市指定史跡、江戸時代前期 寛永七年 1630年、安山岩、高さ 136Cm)
宝篋印塔は、室町時代に比べ形状に変化が見られる。笠の形が変わり、反花座の背が高くなり、基壇が最下に入る。江戸時代前期 寛永七年(1630)の在銘塔。
笠
下は薄い二段の段型、上五段で最上部は背の高い露盤とし、隅飾は笠と一体となった二弧輪郭付で内は無地、やや外傾する。
塔身 正面
塔身は正方形で、四面とも輪郭を巻き内は無地。
基礎 正面
室町時代に比べ、段型の背が高く、側面輪郭の幅も太くなり、二区の彫り込みも深い。
基礎上端は二段の段型、側面は四面とも関東形式の二区で、正面に刻銘がある。
刻銘:「寛永七天(1445)、十一月廾七日」
刻銘:「十一月廾七日」 | 刻銘:「寛永七天(1630)」 |
反 花 座
上端は反花、側面は二区で、内は無地。背が高く、基礎の様に見える。
基 壇
側面二区で、内は無地。
指定 | 名 称 | 制 作 年 | 西 暦 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)文保三年銘 宝篋印塔 | 鎌倉時代後期 | 1319年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)元応二年銘 宝篋印塔 | 鎌倉時代後期 | 1320年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)康永三年銘 宝篋印塔 | 南北朝時代前期 | 1344年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)貞和年銘 宝篋印塔 | 南北朝時代前期 | 1345~50年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)康安元年銘 宝篋印塔 | 南北朝時代中期 | 1361年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)至徳四年銘 宝篋印塔 | 南北朝時代後期 | 1387年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)応永二年銘 宝篋印塔 | 室町時代初期 | 1395年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)応永十四年銘 宝篋印塔 | 室町時代前期 | 1407年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)応永二十一年銘 宝篋印塔 | 室町時代前期 | 1414年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)永享二年銘 宝篋印塔 | 室町時代前期 | 1430年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)文安二年銘 宝篋印塔 | 室町時代前期 | 1445年 |
市・史跡 | 無量光寺(むりょうこうじ)寛永七年銘 宝篋印塔 | 江戸時代前期 | 1630年 |
無量光寺(むりょうこうじ)宝篋印塔 一覧
無量光寺(むりょうこうじ)徳本上人念仏供養塔 (神奈川県相模市南区当麻578)
徳本上人(とくほんしょうにん)念仏供養塔 (市指定文化財、江戸時代後期 文化十四年 1817年)
徳本上人が東国各地を巡り、念仏化道を勧め、多くは講中により建てられた。独特な書体の六字名号と花押が刻まれている。
徳本上人は 江戸小石川の一行院で、文政元年(1818)十月六日 六十一歳で示寂している。
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*JR東相模線 「原当麻(はらたいま)駅」下車、西方向へ徒歩 約17分。
(撮影:平成24年11月7日)